【些末な診療】終末期の肺炎
こんにちは、すてふです。
印象的な症例からの学びです。
他院で延命目的で鼠径部にCVが挿入されていた、FAST7の認知症のある寝たきり87歳男性を入院で担当しました。入院中に誤嚥性肺炎を起こし、当初の自宅看取りの希望を果たすことができた症例です。
振り返りで反省点をすごく多いですが、結局自宅看取りが達成できて良かったと心から思いました。そんな中参考にしたのは、この2冊。
特にVital Talkのところは実践的でめっちゃ参考になりました。
本症例では、CVをどうするかというテーマに個人的に固執してしまい、CVを抜いてほしくないことの真意を捉えることができていなかったことが良くなかったかなと思いました。
今から思えば、本人に苦痛となるようなことを与えたくない、一方で何か手助けできるようなことをしたい、その一環でのCVは抜いてほしくないという発言だったと解釈しています。
終末期に、お酒をスポンジで嗜ませてあげたときの家族の雰囲気から、「家族にもできることを提示してあげること」の重要性が伝わってきました。寄り添ってあげることも十分なんだとしっかり言えばよかったな、と。
ただ、多職種に支えられ、自宅看取りを達成できて、結果的には良かったと思っています。次からは、相手の発言の真意を深く探っていき、滑らかな病状説明を行いたいと思います。
今日は、ただただ感想でした!
総合診療医として、誤嚥性肺炎の診療の質の向上に努めていきたいと思わされました。
ではまた!