Dr.すてふの備忘録@岐阜

旅と、競馬と、時々医学。

【書評】家庭医療専門医のススメ

こんにちは、ステフです。

 

自分は、現在総合診療科の専攻医2年目で、今後救急科も学びたいと思ってます。

というのも、多様なニーズに対応できるようになりたいなーと漠然に思ったからです。魅力がつきないところが魅力ですかね。

 

11月に診療所に地域研修として研修医が来ますドキドキ。指導医としてデビューとなり、プラン作りに悪戦苦闘しています。指導に関する書籍を読んでみたところ、本書をみつけ、家庭医療って自分で説明するの難しいなーと思いながら手に取りました。

 

 

総合診療医のカリキュラムにあることをわかりやすく、歴史的経緯と現在の医療の問題点を踏まえて、経営マネジメントにも着目してまとめてくれてる良書でした!スラスラ読んじゃいました。

 

家庭医療学を学ぶことで診察上手になれる、ことは確診しました。医学の発展の歴史に関して言及があり、事象を抽象化しすぎたあまり、病人⇒疾患へ治療対象が移行したことが、現在の医療の問題点として挙げられています。いつも思っていることを歴史的経緯を踏まえて言語化してくれてます!スバラシイ

 

昨今、様々な業界でVUCAの時代、不確実性が高い時代であり、多様性を重視したうえで、専門性を磨く必要がある。というのが定説化されています。私はこの意見に対しては慎重になる必要があると思っています。業界でニーズ自体が全く異なるからです。医療においては、Specialistが飽和しており、つなぎ役のGeneralistが不足している状況があります。またGeneralistとして働きたい医師の働き手がないという問題もあります。そんな中で総合診療医に課せられた使命は、今後2025年問題やその先の医療需給において非常に大きいと思います。

 

何を言いたいかというと、Generalist mindをみんなで形にしていけたらいいな、と本書を読み、確信しました。そのためには、小さく発信を続けていこうかなっと。

 

ではまた!