Dr.すてふの備忘録@岐阜

旅と、競馬と、時々医学。

【些末な日常診療】高齢者と運転免許

こんにちは、ステフです。

 

診療所外来では、多種多様な問題点が次々と出てきます。

医学的な問題だけでなく、突き詰めると社会問題に辿り着く、その一つが「高齢者と運転免許」です。

 

地域において運転できないことは生活が成り立たなくなることを意味します。

また運転免許がなくなることは、利用価値以上に喪失感を伴います。

 

医学的には、運転ができることは様々な能力を必要とします。①認知、②運動、③視覚の能力を持ち、適切に判断できて初めて安全な運転ができると言えます。あんまり深堀したことはなかったですね。

 

プライマリケアとして気付くのは、高齢者総合包括評価の項目そのものじゃないか!

ということです。社会情勢的に周囲の反対やステレオタイプ(高齢者は運転すべきでない)から高齢者の運転権利が不当に剥奪されることはあってはなりません。それぞれの項目でTreatableな要因を正しく評価することが大切ですね!

 

また地域によってさまざまな運転支援サービスがあります。知らないことばっかりです。地域包括支援センターのリンクワーカーにつなげましょう!

 

また外来で免許を更新させるべきじゃない!と家族に責められるケースもあるでしょう。喪失感へのケアや行動変容のアプローチを総動員して、総合診療医の腕のみせどころなのじゃないかと調べていて思いました。

 

ではまた!