Dr.すてふの備忘録@岐阜

旅と、競馬と、時々医学。

【些末な日常診療】Blocked PACとその意義

こんにちは、ステフです。

 

変わらず僻地で総合診療を続けてます。月曜日は祝日が重なることが多く、忙しいですよね!ハンギレ 初診も多めですし、

 

というわけで久しぶりにBlocked PACを見ました。定期のECGだったわけですが、

やっぱり時間をかけて判読しないとBlocked PACらしさを読むのは難しいですね。どうしてもWenchebachABVと紛らわしいです。

 

今回判読してて思ったのが、判読ポイントとしては①しつこくP-QRSを追う、②T波に隠れたP波をみつけろ、と思いました。目新しいことはないですが、②は割と着目点かなと

 

PACの臨床的意義についてさくっとuptodateみてみました。

持続する場合はAFへの以降や心血管死のリスクが上昇するようです。

βブロッカーでの介入試験では、AF移行には差はなく、死亡率は介入群で低下したようでした。

 

本症例でもBNPは上昇傾向にあり、左房負荷の病態であることは認識できました。

持続するPACを見たら、左房負荷を来す病態を意識して診療に臨むことと、PACを来しうる背景を早期治療に繋げる意識が重要と学びました。

 

久しぶりにまともなこと書いてますねワラワラ

ではまた!