Dr.すてふの備忘録@岐阜

旅と、競馬と、時々医学。

【インド旅行記】3. バラナシ(ガンジス川の沐浴)編 後編

バラナシの夜のお祈り

オートリキシャ(バイクの乗り物)にのってガンガ(ガンジス川の沐浴ポイント)に向かいます。

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すんごい人数です。警戒MAXで歩き進めます。

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やっと着きました!
この川がガンジス川で、ヒンドゥー教徒が毎朝沐浴をするところです。
建物の上から見ています。なんでも、前列はヒンドゥー教もしくはVIPしか座れないそうで。


夜のお祈りはプジャーといって、
金曜日以外、毎晩行っています。

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バラモンの方々です。7人います。
バラモンとは、カースト制度で最上位の階級の人々を指します。

その中でも、頭がよくて、若くて(25-35歳)、イケメンのバラモンが祈りをするそうです。
確かにぽっちゃりさんとかいないね。

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ヒンドゥー語の曲がかかり、みんなで手拍子と合唱が始まります。
それにあわせて、7人衆が踊り、祈りをささげます。
お供え物をしたり、火を使ったり、偶像を洗ったり、


1時間ほどだったみたいですが、見入ってしまいあっという間でした。
非常に神秘的で、幻想的な空間でした。


「何かをしなくちゃいけない」
「どう生きていこうか」
と現代人は焦りすぎなのかと思いました。

3500年前からずっと続く、普遍的なお祈りをみて
「我々は生かされているんだ」
と感じました。

人間の叡智を超えたところ、
医学で言うと「スピリチュアル」な部分を感じました。
うまく表現できないなあ。

いよいよ沐浴!

翌朝の早朝、日の出前に再びガンガへ向かいます。

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↑この写真が個人的にすごく好きです。

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沐浴しているのを手漕ぎボートに乗って見学しました。

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火葬場です。近くで沐浴している人がいます。

生と死が隣り合わせにあります。

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瞑想しています。

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帰り道です。

狂犬病ワクチンは打っておらず、かなり怖かったです。
けれども、犬も生活の一部として共存しているようでした。

最後に、乞食についてです。

道を歩くと、乞食に物乞いをされます。

最初は、乞食が怖かったです。襲ってくるのではないかと思ったからです。
しかし、襲ってくるような雰囲気はないことに、しばらくすると気付きます。

ヒンドゥー教の考え方で、輪廻転生というものがあります。
死んでも繰り返し、生を与えられ、何度でも生を繰り返すと考えます。

その際に、悪いことをしたら来世に良く生まれ変われないと、
ヒンドゥー教徒は考えます。

以上のことから、ヒンドゥー教の乞食は襲ってまでも略奪はしないのかと考察します。


ちなみに輪廻転生は苦しいことだと考えられているそうです。
究極的には、苦しい輪廻から解脱(モクシャ)して、
「宇宙の本質と一体化すること」
とされています。

宇宙が出てくるところが興味深いですね。
他の宗教とは全く違う考え方です。

ちなみに仏教では、解脱して悟りを開き
「涅槃」に辿り着くのが究極だそうな。
少し違うし、涅槃(ねはん)ってよくわからないし、、、
けど、根本的にはヒンドゥー教と仏教はやっぱり似てますね。
(歴史的には、仏教はヒンドゥー教の一部だという説も!?)


次回はアグラ編(タージマハル)になります。