Dr.すてふの備忘録@岐阜

旅と、競馬と、時々医学。

【些末な日常診療】NSAIDSによる急性腎障害

こんにちは。Stayfoolish@研修医です。

 

充実した2ヵ月の与論島での地域研修が終了してはや3週間が経過しようとしている、、

研修病院に戻ってきてから精神科での研修が始まっていますが、一日の診療密度が与論島にいる頃と全く低くて、、怠惰に毎日を過ごしがちになってきてしまっています。ナマケモノー

 

今回は前々から思っていた疑問

「腎機能の悪い患者にNSAIDSは本当に使いずらいのか」について調べてみました

 

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

観察研究のメタアナリシスです。

NSAIDSは糸球体輸入動脈を収縮させ、糸球体血流を低下させます。他の腎血流低下させる薬剤(ACEi/ARBなど)と併用で更に腎障害の高リスクになります。

 

年齢とCKD、NSAIDSのdoseがAKIのリスクとなりますが、具体的な腎機能のラインは明記されず(uptodateではeGFR<60で慎重投与)でした。

 

もちろん漫然投与は良くありませんが、高齢者CKDにおいて水分摂取が管理できるような方における急性期に限る投与は有効なのかもしれませんね。また、調べていきます。

 

ではまた!