Dr.すてふの備忘録@岐阜

旅と、競馬と、時々医学。

【COVID19特集2】新型コロナウイルスは段ボールがお好き!?

こんにちは、stayFoolish@研修医です。

 

今日は暑かったですね。

僕の住んでいる岐阜でも開花宣言がされたそうで。5日も平年より早いらしい。

 

へ、平年!?気象予報士の血が騒ぐぜ(嘘)

 

こんな僕も気象予報士を目指していた時期がありました。

2回受けましたが、5割いかないくらいの出来であっけなく断念、、、

7割で合格だったと思います(笑)

 

独学ではちょっと限界があるのと、モチベーションが続かなかったのと、大学の試験が忙しかったのと、、

 

言い訳ばかりやーー

 

平年とは過去30年の平均値です。

10年ごとに更新されるので、今年2020年は更新ですね!

 

今回もNEJMで面白い記事を見つけたのでそれを中心にボソボソ

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2004973?query=featured_home

 

N van Doremalen, et al

Aerosol and Surface Stability of SARS-CoV-2 as Compared with SARS-CoV-1

March 17, 2020, NEJM

 

趣旨は

2003年のSever Acute Respiratory Syndrome (SARS)の原因であるSARS-CoV-1と今回のSARS-CoV-2の飛沫感染力、接触感染力を比較してみました!

 

結論は

SARS-CoV-2のほうがCov-1より段ボールに滞在時間が長かったこと。(バラツキが大きく解釈に注意が必要だが)

・飛沫(しぶき)での滞在時間は変わらず。半減期は1.1-1.2時間ほど。

CoV-1、CoV-2ともにステンレス鋼とプラスチックに親和性が高い。5.6時間と6.8時間。

 

結局はCoV-1とCoV-2で飛沫感染接触感染共に大差なしと言えそうな結果です。

段ボールだけは違いましたが、、

 

Amazonを中心とした宅配サービスの普及が感染拡大に寄与したんですかね。

あまりにも短絡的すぎますが、

だとしたら段ボールを扱う配送業者にこそマスクが必要ですね。

 

驚いたのが

1日にわたりウイルスがものにひっついていることです。

今回は、銅、段ボール、ステンレス鋼、プラスチックに関してでした。

 

高頻度接触面は、日常生活で多く潜んでいます。

ドアノブ、エスカレーターの手すり、カラオケマイク、つり革などなど

適当に思いついたやつですが、

 

そこを本気で消毒しようともウイルスやら何やらはしつこいってことですね。

重要なのは、自らの手洗いを充実させること!これに尽きますのだ。

 

あとは日ごろから愛用させていただいているYoutubeからCOVID19関連をチクチク

www.youtube.com

Osmosisというチャンネルで、

日常の勉強ツールとして医学生時代から見てるオススメのやつです。

 

簡潔に視覚的にまとまっていて、わかりやすい英語で話してくれるので

医学英語学習にもピッタリなのです!

 

今回の動画の最重要ポイントは2点。

・流行曲線のピークを抑え、平坦化させること。

・医療供給体制を整えること。

 

医療資源には限りがあるので、適切に対処しないと医療崩壊を起こしかねません。

濃厚なしぶきが飛び交うようなイベントを自粛、個人個人の手洗いの励行を促すことで、流行曲線を平坦化させることができます。

また、不必要な医療機関へのアクセスを避けるためのシステム作りや適切なトリアージを行うことで医療供給体制を整えることができます。

 

www.youtube.com

医療従事者向けの検査、特に画像に焦点を当てたOsmosisです。

 

驚いたのが

RT-PCRの感度が95%まで向上したことです。

この検査精度なら除外目的にPCRを乱用する意義も見いだせるレベルだと思います。

 

もちろんCTは診断には使えず、今まで通り症例を絞って使っていきましょうと。

 

 

以下の動画は、ホリエモンチャンネルでいつも観させてもらってます。

米国国立衛生研究所(NIH)の研究員、峰先生とホリエモンの対談です。

対談というか、一般代表のホリエモンが専門家の峰先生に質問しているといった形式です。

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

非常に面白く聞かせて頂きました。

二人とも話がさくさく進んで聞きやすい聞きやすい。

 

社会的許容、インフォデミックの話題が上がっていました。

ここまでズバッといってて驚嘆の一言です。こんな情報をみんなが聞いてほしかった、てか自分も知りたかったし、周りに伝えたかった、、、

 

現在のCOVID19の感染拡大状況をどこまで許容できるかが

これからの経済へのダメージを最小限にして立ち直れるかどうかのカギとなります。

 

ホリエモンも言ってましたが

スマホの大衆化によって、SNSで責任なく一般市民を煽るような情報が流れ

それによって今までにない状況が作り出されました。

 

いわゆるパニック状態です。実際の感染以上にパニックの方が世間を賑わしていた印象があります。

 

まずやらなければいけないことは正しく情報を集めることです。

僕は医療従事者として、正しく情報を収集して自分なりにできる限りの情報発信をしないといけないような使命感が芽生えました。

 

芽生えました、です。

感染症の先生をはじめ、1次情報を的確に読み、発信している先生方多くいます。本当に素晴らしく畏敬の念を抱くばかりです。

 

その情報を理解し、次の世代に起こりうるパンデミックの際に、自分が率先して情報発信できるようになりたいと思いました。

 

全くの力不足です。スタートラインにも立てていません。

とりあえずは日々学んだことをまとめていきたいと思います。

 

今日は真面目な感じになりましたね(笑)

明日は阪神大賞典スプリングステークスがあります!

楽しみ楽しみ、個人的にユーキャンスマイルという馬が好きなので応援したいと思います。けど、パドック次第ですかね。

 

またまた