Dr.すてふの備忘録@岐阜

旅と、競馬と、時々医学。

【些末な診療】漫然とPPIを使用しない!

こんにちは。Dr.すてふです。

 

胃カメラを100件近くやってきて、ついに外来で自分がオーダーしたPtが胃カメラを迎えました!今まで以上になんか緊張感がありました。

 

【症例】

・70歳、男性

・数ヵ月続く、食後の胸やけ感で受診。

・ECG問題なく、GERDの疑いとしてPPI処方。

・消化性潰瘍の鑑別とGERD評価のため、GIF予定。

 

内視鏡診断は、たこいぼびらん、萎縮性胃炎C-1、食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎Grade Mでした。GERDは食道裂孔ヘルニアが惹起したものと考えました。

 

しかし、まあPylori感染胃炎もありそうで、実臨床で学ぶことはいっぱいあります。

今日学んだことは、PPIは重症度評価して、Barrett食道がなく、無症状であれば、8週間でスパっと切ることでしょうか!ピットフォールとしては、鑑別をしっかり行うことでしょうか。PPIの長期使用に伴う副作用は数多く報告されています。GERDに対してのPPIなら切りやすいでしょうが、抗血小板薬、特にアスピリンと処方されているものはアンタッチャブルですよね。なんとかなる問題なのでしょうか。

 

今日行ったGIFでも、今後機能性ディスペプシアになりそうな症例、SMTフォローが必要な症例、等々。いい感じにフォローしていかねば!

 

それでは!