Dr.すてふの備忘録@岐阜

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【医学目線で書評】知らないと損する池上彰のお金の学校

こんにちは。stayfoolish@研修医です。

 

引っ越しが完了いたしまして、ホッとしている最中であります。手伝ってくださった皆様感謝です!

 

ところで、引っ越し終わりのごはん中に

「仮想通貨ってなんで危ないの?」

と質問を受けました。ウワヤベヨンダケドワスレテルヤツヤ

 

最近、池上さんとヤニスさん(娘に語る経済の人です)の本で触れられてたぞー、わかるわかるー

 

と思って説明を始めたのが最後、、、しっかりわかってなかったーワラワラワラ。

 

・国家が運用に関わっていないこと

・発行の上限が決まっていて融通が利かないこと

 

だけは覚えていたんですが、なんで危ないのかはあちゃまわかりませぬよ、と。

 

もう一回調べなおしてみましたー。セツメイッテムズカシヨ。

仮想通貨って何?

 一言で言うと、国家や中央銀行が発行しないお金です。「発行主体」がないのです。

 

つまり、国家や中央銀行が発行している通貨ではないので、国によって使用通貨が違う、ということはありません。世界共通です。

 

仮想通貨の最大の課題は「信用」です。円やドル(法定通貨といいます)が「信用」を得てきたのには人類の歴史があります。

 

簡単に法定通貨が「信用」を得てきた歴史をまとめます。

・農業革命で余剰が生まれる。

・余剰と他のモノを交換するようになる。

・需要と供給の時間的、空間的問題(腐るとか持ち運びにくいとか)が生じる。

・価値を媒介する硬貨が生まれる。

・硬貨が重いので紙幣になる。

・偽札が出回る。

・精密なルール(後の法律)が出来る。

・紙幣を持ち運ぶのがめんどくさくなる。

・預り商(後の銀行)が出来る。

・国家が中央銀行を設置して、地方銀行を取り仕切るようになる。

 

ちょっと説明がとびとびな部分が多いですが、「信用」を得るために長い歴史が関わってきています。国家と法律の部分がお金と切り離せないのがポイントです。

 

もう一度言いますが、仮想通貨は国家や中央銀行が発行するお金ではありません。

 

仮想通貨で最も使用者数が多いのが、「ビットコイン」です。なにかビットコインという響きは信用できないような先入観がありません?アリマスヨネワカリマス

 

ビットコインは言ってしまえば「データ」です。また創設者により発行上限が決められています。ビットコインを得るためにマイニング(掘る)をします。暗号を解いてその報酬としてビットコインがもらえるようです。

 

マイニングはもともと金などを採掘する意味です。金も地球上で総量は決まっているので、ビットコインのために暗号を解くのも、金を掘り出すのとなんら変わりはありませんね。

ビットコインなんで危ないの?

ずばり「信用」面で失格だからです。どういうことでしょう?

池上さんはお金の定義に照らし合わせて説明してくれました。

 

お金の定義

1.決済手段として使えること。

2.「価値」を貯蔵しておく手段として有効であること。

3.モノの「価値」を測るための「モノサシ」として使えること。

 

ビットコインを定義と比較してみます。

1.ネットにつながっていれば使える可能性あり。評価はまずまず。

2.ブロックチェーンの技術を用いている。それ自体の安全性は法定通貨を凌ぐほど。評価は良い。(ブロックチェーンについては、Youtube大学がオススメ。わかりやすい。)

3.大問題!!「モノサシ」にはなりません!!

90%のお金を1%の人が貯蔵している状況です。ビットコイン-円の間の価値の上がり下がりが激しすぎるのです。今日100ビットコインで車が買えたとしても、明日100ビットコインでは食パンしか買えない状況があり得ます。1%の人がビットコインを売り払ってしまえばそれで「モノサシ」としてのお金はfly awayですね。また、国家が発行しないお金なので法律によって取り締まることができません。新たなシステムを作る必要があります。

 

「価値」がぶれぶれなので、ビットコインはお金として失格なのです。

 

逆に言うと、投資対象としてはアリですよね。しかし、長期運用して動向を確かめないとえらいこっちゃになる可能性は大ですね。

 

ビットコインを説明しようとすると、ブロックチェーンの理解が必須です。いまいちブロックチェーンがわからなかったので、Youtube大学をもう一回見てみました。

 

関連書籍を読んでからYoutube大学を再受講するとさらに染みわたる感じがしますねー。シミチョココーンオイシイヨネ

 

ではまた!

 

最後に参考文献です。

 

www.youtube.com

www.youtube.com